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2018-06-19

あじさい

カテゴリー:お仕事

6月も半ばを過ぎ、夏至を迎えようとしています。

雨も多くジメジメとしておりますが、嫌な事ばかりでもなく、夏みかんもおいしくなってきますし、夏の訪れを知らせる鮎の塩焼きも美味です。また、カンパチなども脂が乗り、美味しい季節です。

先日、たまった書物の整理をしました。数年前に読んだ書物が出てきまして、懐かしくなり、本を開いてみましたところ、しおりが出て参りました。そのしおりを目にした途端、鮮明に記憶がよみがえり、ある方の顔が浮かびました。

私がまだ、この仕事で独立して間もない頃にお世話になりましたお客様です。

その方は、お婆様でしたが、私が、作業時、目の前の仕事に集中してしまい、なかなかハサミをパチパチしながら会話をする事が出来ず、また、独立したてで、何をどうお話しして良いのかわからなかったので、ちぐはぐな会話になったりもしましたが、そんな事お構いなしに、息子のようにかわいがって下さいました。年に数回、庭木の剪定をさせていただいており、10時と3時の休憩時間に、おやつを出して下さったり、時には、お昼ご飯にお寿司やおうどんをごちそうして下さったりして、いつも楽しくお仕事させていただいておりました。私が読書好きという話から、お婆様のしおりを幾つかいただく事になりました。

しおりをくださったのは、弊社が「栞造園」という名前だったからかな、など今になって思います。その後、お亡くなりになり、お庭のお手入れにもお伺いする事が無くなりましたので、私の記憶からも遠ざかっておりました。本から出てきたしおりを見つけた事で、お婆様の笑顔を思い出しました。

お婆様のお庭には、アジサイが植わっておりました。そのお庭が今も残っていたら、今頃アジサイが咲いているのでしょうか.....。

 

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